きっかけは、南三陸町との出会いからでした。
東日本大震災からの復興を応援する中で、
私たちはさまざまな人に出会い、その声を聞き、
今まで身近な日常の中では見えていなかったものが
たくさんあることに気づきました。
その気づきは、日々を重ねるうちに大きな想いへと膨らんでいます。
この想いを、もっと多くの人たちに知ってほしい。
そのための拠点が、「わたす日本橋」です。
そして今、応援の想いは、東北だけでなく、
日常の中で困り事や不安を抱えている人々へ、
日本全国へ、世界へと広がってきています。
この場所が人の心に「わたす」架け橋となって、
みんなの笑顔がもっと大きく広がっていきますように。
It began with encountering the people of
Minamisanriku-cho following
the Great East Japan Earthquake.
They are now solidly walking hand-in-hand,
strong together and taking positive steps
towards recovery in the Tohoku region.
They are now walking hand-in-hand,
solid and taking positive steps
towards recovery in the Tohoku region.
Watasu Nihonashi is dedicated to bridging
Nihonbashi and Minamisanriku-cho
and to further expand this connection to
Tohoku while bringing together people’s
hearts and gifts of Mother Nature to
provide endless possibilities for the future.
Nihonbashi is the town of beginnings and
a crossroad for various goods and events.
May there be a lot of smiling faces and
a strong bond among people by creating
a bridge that connects their hearts.
Let this bridge multiply and
expand throughout the world.
这正是与南三陆町相遇之后所萌发的契机。
在这里见证了从东日本大地震到复兴恢复
旧貌所踏出坚实的每一步。
为向灾区人民
表示敬意,「WATASU日本桥」将南三陆
町及东北区域紧密地连在了一起。
这座心
灵之桥将如此美好的情怀、海与山的恩赐、
及无限的可能性传递给未来。
日本桥是繁
华商业街的基点,是各种事物相交汇的集
聚地。
希望通过这座连接人与人之间的心
灵之桥,创造出更多的微笑与美好。
衷心
希望架起的这座心灵之桥得以不断开拓,
并传递着更多的爱与美好。
「わたす日本橋」フロアガイド
「わたす日本橋」には、5つのゾーンが。
目的に合わせて、さまざまに
ご利用いただけます
栄養が少ない岩盤質の土質と、雨が少ない環境で育つ南三陸杉。
あまり太らず、まっすぐに高く、ゆっくりと成長するため、年輪が密になり強度が高いという特徴があります。
そして何より、芯材の薄いピンク色が醸し出す美しさが魅力です。
「わたす日本橋」では内装に南三陸杉をふんだんに使用しています。
南三陸杉の美しさや香りを楽しんでいただければ幸いです。
店内にはいってすぐのところに大きな照明が目にはいると思います。
この照明はご縁のある南三陸町で受け継がれている「伝承キリコ」を守り続けてこられた上山八幡神社禰宜・工藤真弓さんに、
「わたすマーケット&ギャラリー」のためにデザインしていただきました。
キリコから漏れる美しい光の印影を楽しんでいただければ幸いです。
店内には木肌の温もりを活かし、細やかな細工を施した屏風を設え、
空間に心地よいアクセントをもたらしています。
この屏風には、南三陸町きっての古刹「大雄寺」の
参道杉並木だった大杉が活用されています。
大雄寺は平安時代末、奥州藤原三代藤原秀衡の四男、本吉四郎高衡によって
開基されたと伝えられています。
南に延びていた参道には樹齢350年はあろうかという84本の見事な杉並木が続き、
宮城県の文化財(天然記念物)として指定されていました。
しかし、東日本大震災の大津波によって残念ながら杉並木は枯死してしまいました。
大雄寺
大雄寺参道の杉並木
伐採された杉材は、震災によって壊滅的な被害を受けた南三陸町の
「あさひ幼稚園」再建に使用され、子どもたちに優しい温もりある木の空間や、
建物の造形的な美しさとともに、震災の記憶を後世に伝える語り部としての役割が
高く評価され、グッドデザイン賞金賞を受賞しました。
「わたす日本橋」店内の屏風は、その残った木材の一部を使用して製作しています。
屏風の穏やかな佇まいには、大杉の樹齢350年という時の積み重ねや、
杉並木を愛していた地域の人々の想いを静かに内包しているかのようです。
あさひ幼稚園
あさひ幼稚園
今回、山の資源の利活用などを伝える木育イベントでご一緒している
三井不動産様からのご依頼で「わたす日本橋」に設置する屏風を製作いたしました。
製作するうえで大事にしたことは「わたす日本橋」を
ご利用になるお客様が店外からの視線を気にすることなく会話とお食事を楽しみ、
外の様子も伺えるようなデザイン、屏風の「抜け感」でした。
屏風製作に際し「南三陸の杉」をご要望いただき、
デザインに関してやりとりさせていただく中で、
「わたす日本橋」の静かで落ち着いた空間に合う素材として、
通常の杉材ではなく目が詰まった木目と重厚感ある色見が特徴的な
「大雄寺の杉(塩害被害木)」をご提案させていただきました。
東日本大震災後、物心両面で東北を応援いただいている「わたす日本橋」の
木の温もりを感じる店内に調和するデザインを目指し製作した屏風です。
ぜひたくさんの皆様に「大雄寺の杉」、「南三陸の杉」の木目の美しさも
感じていただければ幸甚です。
店内の屏風